かわうその日記

都内の大学に通う僕の日記です。毎日更新しますー!

合宿免許に行ってみてどうだった? / 僕の合宿免許まとめ

2月22日から3月7日まで、山形県山形市に免許合宿に行ってきました。

免許合宿は簡単に言えばホテルや宿舎に泊まり込みで毎日教習所に通い、最短で卒業しようというものです。宿泊費を含めても通いと変わらない値段だったり、時期によってはもっと格安で免許が取れるためコストパフォーマンスは高いと思います。

免許合宿で調べると、大体出てくるのが「マツキドライビングスクール」です。山形県内に複数あり、新潟・福島にも何校かあるようです。(山形県は免許合宿の発祥らしい)。僕もこのマツキドライビングスクールの某校(山形市内にある校舎です)を卒業しました。今回はそのレポートとともに、「免許合宿ってどうなの?」っていう疑問に答えていきたいと思います。


初日

1日目は8時頃にさいたま新都心駅からマツキドライビングスクールが出している高速バスに乗りました。事前予約制なのですが、東京駅から山形駅まで新幹線で約12000円なのに対し、バスは5000円という破格の値段だったのでバスで行ってみることにしました。

さいたま新都心駅からちょっと離れた高速バス乗り場から出発しました。バスの車内は4列シートで、広いとは言えません。リュックを足元に置いたらもうスペースはない感じです。修学旅行とかのバスみたいな感じ。


途中那須高原で休憩です。ちょっとだけ雪が舞っていました。

山形県内に入ると、路面はコチコチに固まっていました。「これで教習できるのか…?」っていう不安がちょっと生まれます。

米沢の道の駅です。写真はここまで乗ってきたバス。ここからは県内の各校舎へ向けてマイクロバスに乗り換えます。


僕の校舎に着いたのが15時半頃。入校手続きなどを踏まえて早速1回目の学科の授業です。注意点などが話されました。その後は早速教習所内で運転。まさか当日から運転するとは思ってなかったのでびっくりしました。そんなこんなで1日目は終わりです。


時間割について


1日に運転できる時間は法律で決まっていて、第1段階では1日2コマ、仮免許を取ってからの第2段階は1日3コマが上限です。学科の授業数も決められていて、第1段階では10時間、第2段階では16時間です。これらに加えて、検定を受けるための「効果測定」というものを修了検定前に5つ、卒業検定前に満点を4つ、それぞれ出さなければなりません。

第1段階が終わったら、仮免許の取得のために「修了検定」を受けます。実車の試験と学科試験50問です。仮免許をゲットすれば、路上教習ができるようになります。同じように第2段階が終わる際には「卒業検定」を受けます。こちらは実車試験のみで、合格すれば卒業証明書をゲットでき、無事卒業できます。しかし卒業しただけでは免許を取ったことにはなりません。最後は卒業証明書を持って地元の免許センターに行き、学科試験95問を受けて無事合格すれば免許を取れるという仕組みです。

少し話題が逸れますが、教習所に通わずに仮免許や本免許を免許センターで取ってしまういわゆる「一発免許」という手段があります。しかし、免許センターでの実車試験は仮免許・本免許ともに教習所の試験に比べて大変難しいらしく、なかなか突破は難しいそうです。そのため、運転を教わりながら教習所に通ったほうが確実で、かつ卒業証明書があれば免許センターでの実車試験が免除されるため、教習所を選ぶ人がほとんどなようです。


それを踏まえた卒業までの最短日数がオートマで14日、マニュアルで16日になります。僕はオートマを選んだので、14日で卒業する予定です。

合宿免許の場合、これらのスケジュールがすべてタイトに決められているため、時間を間違えて授業を欠席してしまったり、遅刻したりすると延泊になる可能性が出てきます。また修了検定卒業検定で不合格だと延泊になってしまいます。1日に1回しか試験を受けることができないためです。また、試験は平日にしか行っていないため、例えば試験日が金曜日だとして不合格だと3日延泊となってしまいます。最短で帰るには合格が不可欠です。オートマの場合入校日の6日後が修了検定のため、入校日もこれに合わせて決めると良いかも知れません(火曜日に入校の場合、修了検定は次の月曜日なので仮に不合格でも翌日に受けられるため、延泊の日数を1日に抑えることができます)。


寝坊は厳禁!バス送迎


宿舎については申込時に選べます。ビジネスホテルや温泉旅館、自分で自炊をするアパートタイプの宿舎など様々あります。僕の泊まったビジネスホテルは駅前にあり、コンビニやスーパーに近くて便利なのですが、教習所からは10kmほど離れています。教習所⇔ホテルの送迎はバスが出るのですが、これの予約は自分で記入しなければなりません。時間の枠に名前を書くだけなので別に面倒くさいことではないですが、忘れるとバスに乗れません。違う時間に書いてしまった程度だったら、バスがあいていれば乗せてくれることもあるようですが、寝坊の場合はそうはいきません。実費でタクシーを手配するしかないそうです。実際僕は寝坊したり記入ミスしたりはなかったですが、バスの無線で「〇〇ホテル、待ちましたが△△さん来ませんでした。」といったやり取りが聞こえましたし、教習所にタクシーで乗り付けて来る人も見ました。タクシーだと3000円くらいかかるそうです。もったいないのでバスに乗りましょう。

僕の場合、1日目が終わってホテルに戻ったのが19時半で、2日目の朝のバスは昼の12時だったので、初日の夜はゆっくり過ごせました。しかし、3日目、4日目、5日目は3日連続で7時から教習の予定でした。そうなるとバスの時間が6時で、ホテルの朝食が5時半から、起きるのは5時…。結構大変でした。3日連続で5時起きは流石に疲れますし、寝坊するとタクシーだし…。前日は早く寝たほうが良いかも知れません。


1日の流れ


ある日の大まかな流れとして、朝5時に起きて6時のバスに乗り、教習所に到着するのが6時半。7時から実車での教習が1時間あります。8時からは無線教習という一人で運転する練習が1時間。1時間の空きコマのあと、10時から3コマ連続で学科の授業(座学)です。お昼を食べて14時からは効果測定(学科試験の模擬試験のようなもの)の勉強、15時のバスでホテルに帰るといった感じです。日によって朝と帰りの時間は前後しますが、大体学校に滞在する時間は同じくらいです。

朝ご飯はホテルのバイキング形式の朝食でした。ご飯とパンで選べたり、カレー・味噌汁など和洋選べます。普通のビジネスホテルの朝ごはんっていう感じでした。昼ご飯は教習所でお弁当が出されます。ご飯は温かいのですが、おかずが冷たい…。味もそれほどって感じでした。幼稚園の頃の給食を思い出します。ただ、ボリュームはあるのでお腹いっぱいにはなります。

夕飯は2種類から選べました。ある日は肉うどんか唐揚げ、ある日は天ぷらとカツカレーといった具合に、毎日飽きずに楽しめました。ちゃんと温かいし美味しかったです。ご飯はおかわり自由だし。疲れて帰ってきて、夕飯が美味しいのはありがたかったです。


一人で行くか、友達と行くか


これは個人の感想ですが、1人で参加するのは割としんどい気がします。周りの人たちは友達同士で来ていて賑わってるし、14日間と長いので、1人だと結構寂しいかもしれません。ただ、現地で友達を作るというのもありだと思います。

僕は友達と2人で行きました。シングルより安かったこともあり、部屋はツインルームを選びました。正直行くまでは「シングルにしとけばよかったかな…」とかちょっと心配でしたが、僕は全然大丈夫でした。14日間毎日一緒に同室で生活するわけですから、馬が合わない人と一緒だと辛いかもしれません。


時間があるってほんと?キチキチスケジュール


よくネットにあるのが「合宿免許はめっちゃ暇だよ!」っていう説ですが、僕から言わせれば「どこがじゃい!」って感じでした。実際僕も暇だろうなーとか思ってましたが、全然でした。スケジュールはタイトだし、朝は早いから夜ふかしでゲーム!とかやってられないし。夕飯の時間の前後に買い物したりYouTube見たりするくらいの時間はありましたけどね。空きコマは効果測定の勉強に追われていました。


ホテルの清掃をめぐる問題

・13泊14日のホテル滞在なので、てっきり毎日清掃が入るものだと思っていました。しかし…清掃カードというものが渡されて、期間内に4回だけ清掃日を指定するというものでした。つまり、期間中に4回しか清掃がされないということです。また、タオルやコップ、歯ブラシなども清掃のときにのみ交換されるため、2〜3日は同じものを使わなければなりません。僕はこれが結構嫌で(特にコップ)、スーパーでスポンジと洗剤を買ってきて自分で洗いました。バスタオルは毎日交換したい派ですが、我慢して使いました。同じタオルが本当にムリ!って人は自分で何枚か持っていって、洗濯しながら使うと良いかも知れません。


持っていって良かったものと、現地で買って良かったもの

・14日となると、もはや旅行というよりは暮らしがメインになります。そのため、家での生活になるべく近づけて快適に過ごしたいと思うわけです。僕はパソコンとiPadを毎日触っているので、今回も重さに耐えながら持っていきましたが、正解でした。動画を見ながらネットを見るなど、いつもと同じようにできるため、そのへんのストレスが無く過ごせました。しかし、部屋が和室だったため、丁度いい高さの机がなく最寄りのスーパーで折りたたみ椅子を買って机として使いました。これはちょうどよかったです。

・また、コインランドリーで洗った服を干すのですが、ハンガーは4つしか部屋に備え付けられていないため、明らかに足りません。100均で小物干しとハンガー5個セットを買いました。これはとっても便利でした。

・ちなみに、折りたたみ椅子もハンガー類もかさばるため、全部部屋に置いて帰ってきました。100円なので損した気がしないのがいいところです。


スーツケースのサイズ

・僕は旅行するときはリュック一つで行く派です。また、海外旅行をしたことがないため、スーツケースを持っていませんでした。買ったら高いし、置いておく場所を取られるのも面倒だし、そんなに登場する機会もないため、高校の沖縄修学旅行のときはスーツケースをレンタルして使いました。今回もレンタルしようかなとか思っていましたが、流石に14日間となると、買ったほうが安くない?って値段になるわけです。

https://www.biccamera.com/bc/item/7369778/

https://www.biccamera.com/bc/item/7369778/

・そこで買ってみたのが、これでした。結論から言うと全く問題ありませんでした。衣類は洗うことを想定して4日分程度、あとはマスクや洗顔料等を入れてちょうど良い位でした。中には巨大なスーツケースの人もいましたが、僕はこれでも大丈夫でした。もっとも、心配な方はゆとりのあるサイズのほうが良いと思います。お土産とかも入るし。


2月3月は合宿免許に適した時期なのか

山形県という地理的条件から、この時期は雪が積もります。到着してから5日間くらいは路上もカッチカチで、「ここを走るのか…」って感じでした。教習所の中のコースはしっかり除雪されているため心配は無いのですが、路上教習が心配でした。しかし僕が路上に出る頃にはある程度雪も溶け、路面凍結も解消されていました。路肩の雪は残っていますが、走る上で心配はありません。山形の場合、2月末頃からなら快適に走れると感じました。



教官の良し悪し

・これはどこの教習所でもあることだろうと思いますが、教習指導員・教官の良し悪しがあると思います。Googleレビューなどで教習所の評価を見ても、悪い評価が目立って「この教習所ヤバいのかな…」って心配になったりします。実際僕もそうでした。しかし、僕の経験では怒鳴られたりひどく起こられるということはなかったです。

あまり良くないなって感じる教官は2人いました。1人は方向変換の指導が微妙な方でした。「切り返しできるし、感覚に頼る感じで。」みたいな。いや、その感覚を身に着けにきてるんだけど…とは思いました。もうひとりはダルそうに見える教官です。危機予測の授業で、写真をみて危険な箇所を指摘するのですが、「右から人が出てきそう」とかいくら行っても「正解!」とも「不正解!」とも言わず、ダルそうに正解のスライドを出すという…。個人的に怒る人よりダルそうな人の方が嫌いです。


参考になったYouTuberと「まとめ」

・最初にも書いたとおり、合宿免許はすべての予定がキツキツになっているため、復習する時間なども限られています。忘れないうちに試験ができるのはメリットですが、「あれなんだったっけ?」ってなることもあります。

・そこで僕が参考にしていたのがYouTuberのアルバカさんです。こちらの方は実際に教習指導員をされている方だそうで、教える内容などは間違いないものです。特にS字・クランクや方向変換については何度も見ました。

・全体として、「合宿免許はどうたったのか?」ということですが、僕はとても満足でした。何より14日間で卒業できてしまうというのは、まとまった時間が取れる大学生にとってはとても魅力的です。ダラダラ通うのが嫌な方にはとてもおすすめできると思います。